【欅】

けやき【欅】

けやきは日本では北海道を除いて全国的に自生する樹木である。
山野だけでなく、神社や、公園、さらには一般の宅地周りなどいたるところに植栽され、わが国特有の木で最もなじみ深いものの1つに数えられる。
けやきの語源は「けやきの木」すなわち”顕著な木だ”という説が「牧野新日本植物図鑑」にでており、冬の寒空にほうきを逆さにしたような独特な樹形をもつなど、”樹の姿がきわだって目立つ木”という意味であろうといわれている。しかし、古くは”つき(槻)”といわれ「万葉集」ではすべてこの名称ででており、つきの意味は材が強靭なことによる強木からきたといわれている。
なお、現代ではつきは”あおげやき”のことをさし、一般に”ほんけやき”よりも材質が落ち、いくらか青味がかったものをいう。けやきとつきは遺伝的な品種の違いではなく、その木の育った条件によって材の性質が異なってできたもので、つきは成長が早く、幅広い年輪になり、心材に赤みが少ない、重く硬い材のことで、若齢木はつきにあたるものが多いとされている。